洗濯物をしたり、小さな鉢植えを育てたり… 意外と出入りすることが多い、お家のバルコニーやベランダ。
ちょっと汚れや傷みが気になり始めたけど、何かメンテナンスをした方がいいのかな? と気になっている方も多いのではないでしょうか。
実はバルコニーやベランダは、非常に雨漏りの原因になりやすい場所です。 雨が直接当たる場所ですが、人が歩けるようにするため屋根のような傾斜がつけられないからです。 傷んで隙間ができたり、排水がうまくいかなくなったりすると、下のお部屋に水が流れ込んでしまいます。 特に、排水溝にゴミが溜まってしまうと、雨水がうまく排水できず、それが原因で雨漏りや劣化が進んでしまうこともあります。
このため、100均やホームセンター、カインズなどで手軽に手に入る排水溝のゴミ受けやストッパーを利用するのも良い対策の一つです。これにより、排水溝にゴミが溜まるのを防ぎ、排水がスムーズに行われるようにすることが可能です。また、手作りの方法で排水溝に簡単なカバーを作って、劣化を防ぐこともできます。
見落としがちですが、定期的なメンテナンスがとても重要な部分なのです。
そこで本記事では、バルコニーやベランダのメンテナンスについて、起こりうる劣化症状から対処方法、費用相場まで全体を詳しく解説します。
安心できる暮らしのために、ご自宅のバルコニー・ベランダの状態と照らし合わせながらお読みくださいね。
- バルコニー
-
2階以上の張り出し部分、屋根なし
- ベランダ
-
2階以上の張り出し部分、屋根あり
- テラス
-
1階掃き出し窓の前の台状スペース
細かく言うとこのような違いはありますが、バルコニーとベランダの差は屋根の有無だけなので、メンテナンスは基本的に同じです。
そのため、本記事でもバルコニーとベランダは特に区別せずにお話します。
バルコニー・ベランダのメンテナンス必要箇所
バルコニーやベランダでお手入れが必要になるのは、主に「床面(防水)」、「笠木」、「排水口」の3か所です。
それぞれに現れる劣化症状や、メンテナンスが必要な理由を解説します。
床面の防水
バルコニーやベランダのメンテナンスで最も重要なのは、床面の防水です。
傾斜のある屋根や垂直な外壁と違って水が溜まりやすい場所なので、「防水施工」でしっかり保護されています。
しかしこの防水も、紫外線や人が歩くことによる衝撃・摩擦などで徐々に劣化するため、定期的なメンテナンスが必要になります。
一般的なメンテナンス時期は築5~10年頃です。
ひび割れや剥がれなどの劣化症状が出たら、時期が来ている目安です。
- 防水のひび割れ
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細かなひびが入っている状態。どんなに小さな隙間でも、水は中に染み込んでしまいます。
- 防水の剥がれ
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表面の「トップコート」という層が剥がれています。下の防水層が直接傷むと、雨漏りに直結してしまいます。
- バルコニーからの雨漏り
-
バルコニーの下側(軒天)に水がまわり、剥がれてきています。
下のお部屋でも雨漏りしてしまうと大規模な改修工事が必要です。
こうならないよう、定期的なメンテナンスが重要です。
笠木・手すり
実は注意が必要なのが、バルコニーやベランダの「笠木」です。
笠木とは、ベランダの壁の上に乗っている板金で、手すりがついていることも多い場所です。
中に水が入らないように、壁の上を覆うような形で取り付けてあります。
一般的にはアルミやステンレスなどの錆びにくい金属が使われているため、定期的な塗装などはいりません。
しかし、笠木の継ぎ目に隙間ができたり、笠木自体が歪んでめくれたりしてしまうと、そこから雨漏りする危険がとても高くなるため、こうした症状が出たときにはメンテナンスが必要です。
- 笠木の継ぎ目
-
継ぎ目はコーキングなどで埋めているか、金属のカバーが被せてあることが多いです。
コーキングはひび割れていないか、カバーはズレたり歪んだりしていないかチェックしましょう。
- 笠木のめくれ
-
物をぶつけたりひっかけたりして笠木がめくれると、強い風雨の時にそこから雨が吹き込んでしまいます。
笠木は傷みにくい素材でできているため、○年おきに~という定期的なお手入れは必要ありませんが、万一傷んでいるのが見つかった時にはメンテナンスを行ないます。
排水口(ドレン)
バルコニー・ベランダには必ず排水口(ドレン)がついています。
泥やごみなどが溜まって詰まりが発生すると、水がベランダ内に溜まり、雨漏りの原因になることがあります。
- 排水口の詰まり
-
屋外なので、飛んできた砂や落ち葉などが少しずつ溜まってしまいます。
こうした汚れやゴミを防ぐためには、排水溝カバーの利用が有効です。
カインズやホームセンター、100均などでサイズに合った排水溝カバーや蓋、ゴミ防止グッズを購入して使用することで、詰まりを防ぐことができます。さらに、インターネットで新着商品情報やサイズ確認、無料での注文や購入も可能です。
特に、キッチンシートのような防水用品も簡単な掃除方法で排水溝の汚れを防ぐアイテムとして関連グッズを探すのもおすすめです。
メンテナンスの一環として、排水口や溝のゴミを定期的に掃除し、詰まりを防止することが、ベランダの雨漏りを防ぐ大切なポイントです。以上の部品や防止用品を利用することで、清潔さと安全性を確保しながら、快適なベランダ生活を楽しんでください。
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最重要!バルコニー防水のメンテナンス方法と費用
最重要!バルコニー防水のメンテナンス方法と費用
バルコニーの防水は、雨水の侵入を防ぐために非常に重要です。適切なメンテナンスを行わないと、雨漏りや建物内部の劣化につながる恐れがあります。以下では、防水のメンテナンス方法とその費用について詳しく解説します。特にDIYで行う場合や、プロに依頼する場合の違い、費用の目安なども紹介しますので、参考にしてみてください。
防水メンテナンスの流れと方法
- 防水層の確認
バルコニーの防水層にひび割れや剥がれがないか定期的にチェックすることが重要です。
特に、雨水がたまりやすい場所や、排水口の近くの詰まりが原因で、劣化が進行していないかを確認します。
必要に応じて、排水溝につまり防止用キャップや工具を使って掃除を行うと、劣化を防ぎやすくなります。 - DIYでの防水補修
防水層に小さなひび割れが見つかった場合、DIYで補修することも可能です。ホームセンターやネット通販で防水用品の一覧を探すと便利です。防水テープやシーリング材が一般的に使用され、工具付きのセットも配送サービスを利用して手軽に購入できます。
また、防水ガイドページや動画を参考にして、作業手順を確認することも推奨されます。DIYでの作業は送料を含めてもコストを抑えられるため、時間がある方にはおすすめです。 - プロに依頼する防水メンテナンス
ひび割れが大きい場合や、防水層全体が劣化している場合は、プロに依頼することが推奨されます。業者によるメンテナンスでは、バルコニー全体の状態を診断し、適切な補修を行います。費用は範囲や作業内容により異なりますが、一般的な価格は数万円から十数万円となることが多いです。見積もりを依頼する際には、ネットで対応可能な業者を調べ、ページに記載されている対応範囲や送料などの詳細を確認してみましょう。
防水メンテナンスにかかる費用
- DIYの防水補修
材料費:数千円~1万円程度(防水テープやシーリング材、工具代込み)
※DIYの場合、送料や発送時間を確認することをお忘れなく。 - 業者による防水メンテナンス
価格帯:5万円~20万円(範囲や施工内容による)
プロに頼む場合、作業内容によっては一時的にバルコニーが使えなくなるため、事前にスケジュールを確認しておくことが大切です。
便利な防水メンテナンスツール
- 詰まり防止キャップ
排水口のゴミを防ぐための便利なツールで、バルコニーの排水をスムーズに保つことができます。 - 防水シート
DIYで簡単に設置できる防水シートも、雨水の侵入を防ぐために効果的です。
防水メンテナンスのサービス一覧や、参考価格についてはネットで検索し、配送や対応エリアも合わせて確認すると良いでしょう。定期的なメンテナンスを行い、バルコニーを快適で安全な状態に保ちましょう。
劣化状態や経過年数によって、2パターンの塗装
5年おきのトップコート塗装
防水種類 | トップコートの費用相場 |
ウレタン防水 | 1,600~1,700円/㎡ |
FRP防水 | 1,700~2,200円/㎡ |
シート防水 | 900~1,500円/㎡ |
トップコートとは、防水の一番上の保護塗装です。戸建だと色はグレーのことが多いです。
5年おきくらいでこまめに塗り替えることで、防水全体のやり直しを先延ばしにすることができます。
トップコートは下の防水層の種類によって使う塗料が異なるので、金額も多少違いがあります(耐用年数は5年前後で、ほとんど差はありません)。
一般的な戸建住宅のバルコニーは大半がFRP防水なので、新築でまだ一度も防水メンテナンスをしていない方は、まずはFRPの金額を目安にしておくとよいでしょう。
ご自宅の防水の種類が分からないときは、ハウスメーカーの人や点検に来た業者のひとに聞いてみてくださいね。
10年を過ぎたら防水工事
防水種類 | 費用相場 | 耐用年数 |
ウレタン防水 | 4,000~7,000円/㎡ | 7~15年 |
FRP防水 | 5,000~7,000円/㎡ | 10~12年 |
シート防水 | 5,000~8,000円/㎡ | 15~20年 |
築10年以上経っている場合や、下の防水層まで劣化が進んでいた場合は、改めて防水層を作り直す「防水工事」を行ないます。
戸建のメンテナンスで最もよく使われる防水工事はウレタン防水です。
他の防水に比べて施工しやすく、費用も安価というメリットがあるためです。
FRPなど別の防水の上からでも問題なく施工できますので、ご安心ください。
笠木は隙間の補修か交換工事
コーキング補修 | 笠木交換 |
800円~/箇所 | 15,000~30,000円/m |
- コーキング補修
-
笠木の継ぎ目に隙間ができている場合は、コーキングで補修します。
コーキングの色自体を笠木と近いものにして、目立ちにくくしてもらいましょう。
- 笠木交換
-
また、めくれや歪みが起こっていた場合は、笠木ごと交換が必要です。
傷んだものをはがし、新しい笠木を取り付けます。
ただし、すでに雨漏りが発生していた時は、内部の防水シートや木材の交換、外壁の張り替えなどの工事も別途必要ですのでご注意ください。
排水は定期的な水洗いで詰まり防止
排水口・ドレンの詰まりは掃除で解消してあげましょう。
落ち葉など大きめのごみを取り除いたあと、ホースで水を流して細かい砂、泥も溶かしていきます。
頑固な詰まりは、いらなくなった歯ブラシ等でこすり落としましょう。
また、床にタイルやマットを敷いている方もいらっしゃると思います。
タイルなどの下は非常に砂が溜まりやすいので、必ずどかしてから、床全体を水洗いしてくださいね。
今後の詰まり予防には、
- 半年に一度ほど水洗いで砂を流してあげる
- 植木鉢は排水口から離れたところに置く
- 排水口カバーを付ける
などの対策が有効です。
- 排水口カバー
-
金属ではなく塩ビ製の、錆びない排水口カバーです。縦型なので落ち葉などでも簡単には詰まりません。
バルコニー防水は外壁・屋根塗装と一緒にやると安心!
バルコニーやベランダ床面の防水工事は、外壁・屋根の塗装工事とセットで行うのがおすすめです。
なぜなら、防水も外壁・屋根塗装も、どちらも定期的にメンテナンスが必要なものだからです。
一緒に行うことで、将来のメンテナンススケジュールを考えやすくなります。
また、塗装工事のときにはお家全体の高圧洗浄をするのですが、バルコニーの中も一緒に洗ってくれるので、防水工事前に改めて洗浄する手間を省くことができるのもセットで行うメリットです。
ただ防水工事も対応しているかどうかはその塗装業者次第です。
気になる方は、塗装の見積依頼をするときに「バルコニーの防水も見てほしいのですが」と一言伝えて、点検や提案をしてもらえるか確認しましょう。
外壁・屋根が綺麗になったのにバルコニーをお手入れせず雨漏りしてしまったら、せっかく塗装した箇所がまた修繕工事になってしまう恐れもあります。
二度手間にならないためにも、ぜひバルコニー防水は塗装とセットで検討しましょう。
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Q&A: バルコニー防水メンテナンスに関するよくある質問
Q1. バルコニーからの雨水の浸入を防ぐための効果的な対策は何ですか?
A1: バルコニーからの雨水の浸入を防ぐには、防水施工の定期的なメンテナンスが重要です。排水口のつまりを防ぐために、詰まり防止キャップや金具付きの防水アイテムを使用することも効果的です。また、窓周りや壁のひび割れも見逃さず、適切な補修を行うことが大切です。
Q2. ガーデンを設置したいのですが、バルコニーで植物を育てる際の防水対策は?
A2: ガーデニングを楽しむ際には、バルコニーの防水に注意が必要です。水やりによって排水口が詰まらないよう、検索して見つかる適切な排水口カバーや防水シートを使用して、雨水や水やり時の水の流れを確保し、排水の詰まりを防ぐことが重要です。
Q3. バルコニー防水メンテナンスの費用はどのくらいかかりますか?
A3: メンテナンスの費用は、DIYで行う場合は数千円程度から製品や品により異なります。業者に依頼する場合は、規模や施工内容によってお客様ごとに異なり、5万円~20万円が一般的です。安心して依頼できるよう、詳細な見積もりを事前に確認することをお勧めします。
Q4. 防水製品にはどんな色やデザインがあるのですか?
A4: 防水製品は、バルコニーのデザインに合わせた様々な色や素材があり、選択肢が豊富です。お客様の好みに合わせて、防水テープやシーリング材、排水口カバーなどの製品を検索し、ガーデンなどのデザインと調和させることが可能です。
Q5. バルコニーの防水対策を行う際に、窓や壁のメンテナンスも必要ですか?
A5: はい、バルコニーだけでなく、窓や壁からの雨水の浸入も防ぐことが重要です。特にバルコニー周辺の窓や壁のコーキング部分が劣化していると、雨水が浸入しやすくなります。定期的にチェックし、必要に応じて修理や補強を行うことで、安心して快適に過ごせる空間を維持することができます。
まとめ
バルコニー・ベランダは、「床面の防水」、「笠木・手すり」、「排水口(ドレン)」のメンテナンスが必要です。排水溝にゴミが溜まると水の流れが悪くなり、雨漏りの原因になる可能性があるため、しっかり掃除をして快適な環境を維持しましょう。特に排水口に蓋やカバーを取り付けることで、汚れやゴミの詰まりを防ぎ、排水の流れをスムーズに保つことができます。定期的に掃除することも大切です。
傷んでいるのを放置すると雨漏りする恐れがあるので、それぞれきちんとお手入れをしてあげましょう。特に床面の防水は最重要です。ひび割れや剥がれが出ていたら、早急に対応できるよう、関連する商品や方法を調べ、部品の注文や購入も検討しましょう。
また、防水工事は屋根・外壁塗装とセットで行うのがおすすめです。防水用品のサイズや利用方法をしっかり確認し、無料で情報を提供しているサイトや会社の新着商品などを調べることも役立ちます。キッチン用のシートを代用する簡単な方法や、排水溝に適した部品を取り入れることで、日常的なメンテナンスを快適に行うことができます。
もし気になることがあれば、TELでお近くの業者に点検を依頼するのも良いでしょう。購入した製品が家に届けられたら、蓋や管などの用品を使って防止対策を行い、清潔で安全なベランダを保つことが可能です。これらの対策を通じて、大切なお家を長く維持するために、ぜひお役立てください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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