ウッドデッキが汚れてきた…
「ウッドデッキも塗装した方が良い?」
「塗装は自分でもできる?」
「塗料は?方法は?必要なものは?」
と調べているのではないでしょうか。
木材で出来ているウッドデッキは、紫外線や雨風でどうしても劣化してしまいます。
そのため定期的な塗装メンテナンスが必要です。
とはいってもいつ頃塗装が必要なのか分からないですよね。
そこで今回はウッドデッキを塗り替えすべき時期・劣化症状をご紹介します。
またウッドデッキ塗装は足場が不要な場合が多ので、ご自身で塗装(DIY)したい方も多くいらっしゃるかと思います。
そんな方のために、ご自宅の状態や状況に合った塗料の選び方や必要な準備・道具、塗装の手順なども詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
定期的な塗装メンテナンスでウッドデッキをおしゃれにきれいに長持ちさせていきましょう!
1章 ウッドデッキの塗装時期と劣化症状
まずはご自宅のウッドデッキの状態を把握しましょう。
メンテナンスが必要な時期が来ているか、塗装すべき劣化症状が出ているか、確認してみてください。
塗装時期
ウッドデッキはおおよそ3~5年で劣化症状が出てメンテナンスの時期が来ます。
木材でしかも屋外にあるため、環境の影響を大きく受けます。
太陽光が強く当たる場所やよく触る手すりなどは特に劣化が早いので、1~2年で気になってくる場合もあります。
塗装すべき劣化症状3つ
塗装が必要なウッドデッキの劣化症状をご紹介します。
当てはまるものがあれば、塗装メンテナンスを行ないましょう。
色褪せ
木の色が薄くなってしまったり、ムラになってきたら色褪せの症状が出ています。
見た目が気になってきたら塗装を検討しましょう。
汚れ
カビコケや黒ズミによって汚れてきたら、木が水を吸い込んでいます。
こういった汚れは見た目だけでなく、木材自体の耐久性も低下させてしまいます。
緑色や黒色の汚れが気になりだしたら塗装を行ないましょう。
塗膜の剥がれ
ウッドデッキを今までに塗装したことがある方は、前回塗膜が剥がれてきたら塗装を行ないましょう。
再度塗装する際は、前回の塗膜を剥がしてから塗装することできれいに仕上がります。
注意!劣化を放っておくとウッドデッキがボロボロに…
劣化症状がでているのに塗装せずに放っておくと、木がボロボロになり、ウッドデッキが倒壊してしまう恐れがあります。
またボロボロになった木はシロアリの大好物でもあるので、家の敷地内にあるだけでもシロアリを寄せ付けてしまいます。
実際に、庭のウッドデッキの劣化が原因でシロアリがよってきて、家の柱の木も食べられてしまったケースもあります。
メンテナンス時期が来たら塗装を行ないましょう。
2章 ウッドデッキのDIY塗装で必要な準備・道具
ウッドデッキを塗装する際に必要なものを紹介します。
準備するものは13~14点で1~4万円程です。(※商品や塗装面積によって差が出ます。事前にご自宅のウッドデッキの面積を測っておきましょう。)
自宅にあるものから購入しなければいけないものまであると思いますので、事前に確認しておきましょう!
■準備するもの一覧
準備するもの | 仕様する工程・説明 |
---|---|
①塗料 | 下塗り・上塗り ※塗料は状況や状態によって選ぶものが変わるので、自宅に合った塗料を選ぶことが重要!⇒塗料選びは3章へ |
②ハケ | 下塗り・上塗り 細かい部分を塗るのに使用。 |
③コテバケ | 下塗り・上塗り 広い面を塗るのに使用。 |
④ベンダーハケ | 下塗り・上塗り 木と木の間の側面を塗るのに使用。 |
⑤塗料カップ(バケツで代用可) | 下塗り・上塗り 塗料を使用する分だけ入れるのに使用。 |
⑥マスキングテープ | 養生 細かい部品の養生などができる。 |
⑦マスカー(とハサミ) | 養生 広い面を覆うのに使用。※マスカーは切りとり線などがないので、ハサミかカッターで切って下さい。 |
⑧ブルーシート | 養生 下に塗料が垂れるのを防ぐために塗料の置き場として使用。 |
⑨サンドペーパー | 下地処理 木を削って塗料を馴染みやすくしたり仕上がりを良くするために使用。 |
⑩皮すき | 塗料缶を開ける(丸缶の場合のみ) |
⑪軍手(ゴム手袋でも可) | 下地処理・下塗り・上塗り |
⑫汚れても良い服 | 作業中 |
⑬雑巾 (ぼろ布) | 洗浄用 |
3章 チャートで簡単!自宅に合った塗料選び
ウッドデッキの塗装で一番重要な準備が塗料です。
ウッドデッキ用の塗料にも種類がありますので、ご自宅のウッドデッキの状態や状況に合ったものをフローチャートで選んでいきましょう。
- 1、キシラデコール コンゾラン
-
-
木目を出さずに塗りつぶしたい方や、既に木の劣化が進んでいて塗装でカバーしたい方には、造膜タイプの「キシラデコール コンゾラン」がおすすめです。
造膜タイプですが、塗膜の密着性が高くはがれにくい塗料です。
※塗装が3回目以上で吸い込みが激しい場合は、初めに専用の下塗り剤を塗布してください。
- 2、キシラデコール ウッドコート
-
-
木目を出したいけど、木が劣化してしまっている方には、半造膜タイプの「キシラデコール ウッドコート」がおすすめです。
木目を生かしつつ、濃い色から薄い色に塗り替えることができます。
- 3、ステンプルーフ
-
-
木目を出したいけどしっかり水も弾いてほしい方には、撥水性が高い「ステンプルーフ」がおすすめです。
水を弾くことで、木が腐りにくく割れにくい状態を保ってくれます。
- 4、キシラデコール エクステリア 又は ウッドステインプロテクター
-
-
木目を出したい!簡単に塗りたい!という方やDIY初心者の方には、お手軽に使用できる「キシラデコール エクステリア」か「ウッドステインプロテクター」がおすすめです。
- 5、キシラデコール 白木やすらぎ
-
-
塗装するウッドデッキが白木の方には、「キシラデコール 白木やすらぎ」がおすすめです。
白木の風合いを損なわずに変色や劣化を防ぐことができます。
- 6、キシラデコール フォレステージ
-
-
少し手間がかかっても耐久性を優先させたい方には、油性の「キシラデコール フォレステージ」がおすすめです。
速乾性や低臭性が高いので、通常の油性塗料よりもDIYにピッタリです。
ウッドデッキ塗装の流れ
1 洗浄
最初にウッドデッキを洗浄します。雑巾で水拭きをして汚れを落としましょう。
高圧洗浄機を使用しても大丈夫ですが、強い圧で洗いすぎてしまうと木が傷んでしまう恐れがありますので、ノズルを近づけすぎないように注意しましょう。
洗浄後、半日~1日置いて木を十分に乾かしてから次の工程に進みます。
2 下地処理
木が乾いたら、やすり(サンドペーパー)で下地を整えていきます。
下地処理をすることで表面に付いたカビや、前回塗膜を落とし、塗料を馴染みやすくすることが出来ます。
サンドペーパーは、あまり傷んでいない木であれば240番~320番の細かいものを、傷んで荒くなっている木や前回塗膜がある場合は80~90番の少し荒めのものを使用しましょう。
3 養生
下地処理を終えたら、塗料が周りに付かないように養生の作業を行ないます。
ウッドデッキの下の基礎部分や、ウッドデッキに接している外壁など、塗料が付かないように塗装前にビニールで養生しましょう。
金具などの細かい部分はマスキングテープを貼って、広い面はマスカーで覆ってください。
マスカーはテープになっている方を先に固定して、切ってからビニール部分を広げるとうまく施工できます。
また、ブルーシートの上に塗料や塗料カップ・ハケなどを置いて、下が汚れないに注意しましょう。
4 下塗り(主剤1回目)
下塗り(1回目)の塗装を行ないます。
- まずは塗料缶を良く振って中の塗料をよく混ぜましょう(攪拌(かくはん))。
塗料が良く混ざっていないと仕上がりにムラが出来たり、耐久性が落ちてしまう可能性があります。 - 良く混ざったら塗料缶を皮すきで開けます。
使う分だけの塗料を塗料カップ(又はバケツ)に入れます。 - 手すりや柱も塗る際は、先にそちらを塗りましょう。
上から下に塗っておくと作業しやすいです。
基本的には先に細かい部分をハケやベンダーハケで塗っていきましょう。
(※ハケを使用する前に、毛を軽くむしっておくと塗装中に毛が抜けにくくなります。) - 淵や溝などの細かい部分が塗れたら、表面をコテバケ(又はローラー)で塗っていきます。木目に沿って塗るとムラになりにくいです。
しっかり乾かして下塗り完了です。
※乾燥時間は塗料によって異なりますので塗料缶又はHPに記載されている乾燥時間を守ってください。
5 上塗り(主剤2回目)
下塗り乾燥後、上塗りを行ないます。
上塗りの際もまずは細かい部分をハケやベンダーハケで塗装しましょう。
その後コテバケ(又はローラー)で広い面を塗っていきます。
十分に乾かして作業完了になります。
6 完了後の片付け
作業終了後は、塗料付いたハケやバケツなどは乾く前に水で洗いましょう。(※油性の塗料の場合は専用のペンキうすめ液で洗ってください。)
塗料が余ってしまったら、しっかりと蓋をして日の当たらないところで保管しなるべく早めに使い切りましょう。
※塗料を廃棄する際は少量の場合は新聞紙やいらない布に浸透させてから水に浸して処分、多量の場合は廃棄業者に連絡して引き取ってもらいましょう。
5章 ウッドデッキをおしゃれに仕上げる工夫
ウッドデッキをおしゃれに仕上げる工夫をご紹介します。
今のウッドデッキの印象を少し変えたい方はぜひこの機会に試してみてください!
1 布で軽くふき取り味を出す
ウッドデッキを塗装した後、あえて乾く前に布でふき取ることで味を出すことが出来ます。
また2回塗りした後に、少し濃い色を布に含ませて上から少しこするとアンティーク風の仕上がりになります。
2 外壁の色に合わせて塗り替える
家とウッドデッキが全体で見たときに一体感がないと感じている方は、色を家に合わせて塗り替えることをおすすめします。
ウッドデッキの色が変わるだけで、家全体の印象もガラッと変わり素敵に仕上がります。
どんな色に仕上がるか想像できない方は、カラーシミュレーションを事前に行うことをおすすめします。
最大手の木部用塗料キシラデコールの、色イメージを試せるサイトです。
ぜひお好みの色合いを探してみてください。
既に濃い色のウッドデッキの場合は、浸透タイプ塗料の薄い色を塗っても元の色が透けてしまい、希望通りに仕上がらない可能性があります。
半造膜タイプか造膜タイプの塗料を選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
最後にこの記事をまとめます。
ウッドデッキを塗り替える周期は3~5年で、色褪せや汚れ、塗膜剥離が気になってきたら耐久性を保つために塗装をした方が良い。
ウッドデッキをDIYで塗装する際に必要なものは以下の13点で、すべて揃えると、1~4万円ほどになる。
ウッドデッキの塗料にも多くの種類があるので、自宅に合った塗料を探すことが重要。
- ①キシラデコール コンゾラン
-
木目を出さずに塗りつぶしたい方や既に木の劣化が進んでいて塗装でカバーしたい方におすすめ
- ②キシラデコール ウッドコート
-
木目を出したいけど、木が劣化してしまっている方におすすめ
- ③ステンプルーフ
-
木目を出したいけど、しっかり水も弾いてほしい方におすすめ
- ④キシラデコール エクステリア 又は ウッドステインプロテクター
-
木目を出したい!簡単に塗りたい!という方やDIY初心者の方におすすめ
- ⑤キシラデコール 白木やすらぎ
-
塗装するウッドデッキが白木の方におすすめ
- ⑥キシラデコール フォレステージ
-
少し手間がかかっても耐久性を優先させたい方におすすめ
ウッドデッキを塗装する手順は全部で6つで、全体を通して3~4日ほど必要になる。
①洗浄→②下地処理→③養生→④下塗り→⑤上塗り→⑥完了後の片付け
ウッドデッキをおしゃれに仕上げる工夫は以下の2つ
- 布で軽くふき取り味を出す
- 外壁の色に合わせて塗り替える
最後までご覧いただきありがとうございました!
おしゃれで素敵なウッドデッキを長持ちさせていきましょう!